PDAのスケジューラに思う

私がPDAを使うようになって病み付きになったのは、スケジューラがすばらしかったからです。それまでは、システム手帳で予定管理するのに四苦八苦していました。私は、自慢ではありませんが非常に字が汚い。そして、書き方が乱雑。おまけに、私の予定はころころ変わるのです。あとは、やらなければいけない仕事が重層的に予定化されてどんどん入り込んできます。

そんな中、Palmを知って、PalmVxを使い始めたら、これがものすごく楽でした。スケジュールを管理しやすくなったばかりか、予定のマネージメントが楽しくなってくるというおまけ付き。
その後、Palmには『KsDatebook』という最強のスケジュール管理ソフトが登場し、私のスケジューリングをとてつもなく楽にしてくれました。

Palmの予定管理思想は単純明快で、今知らなければいけないことを、出来るだけ短時間に、簡単に知ることが出来るようにする、というものです。なので、一日の予定が朝の8時から夕方の6時までをビジネス時間と設定していても、入っている予定のラインだけ表示し、あとの時間は表示を省略するという考え方です。
これは、言葉で言うとややこしいので、スクリーンショットで表示してみます。
比較のお相手は、Windows Mobileでお世話になっている『Offisnail Date』です。


↑KsDatebook(Tungsten C)


↑Offisnail Date(Treo750

両方とも、同じ情報を書き込んでみました。
これを見れば一目瞭然ですが、『KsDatebook』では、すべての予定が画面に収まって、スクロールの必要もないです。一目でわかります。

ところが『Offisnail Date』では、一日の予定を何時から何時までと設定している初期設定通りに画面が表示されているので、20時から入っている懇親会の予定が、ひと目見ただけでは判別できない状態です。いちいちスクロールしないと予定の確認が出来ません。

もちろん、間の時間がたくさん空いていますよ〜と、そういうことはわかりますが、大切なことは空いている時間を知ることではなく、何の予定が何時に入っているかを知ることです。少なくとも私の場合は。
予定がコロコロ変わり、瞬間的に相手との受け答えで返事をしなくてはいけないのが、私の仕事では当たり前になっていますので、入っている予定がひと目でわからないようでは困るわけです。

それと、『KsDatebook』では、予定の記述が画面左右をオーバーする文字数になっても自動的に改行して表示してくれます。ところが『Offisnail Date』では、右端で切れてしまっています。この仕様も、予定内容をひと目で確認できるという目的が達成できません。

あとは、繰り越し予定に対応している点でも、『KsDatebook』は素晴らしいのです。
『繰り越し』機能とは、時間無指定で設定した項目が、完了チェックをマークするまで自動的に翌日に繰り越されて表示される機能のこと。私はこれを、ToDoとして使っています。防備録として抜群の威力を発揮します。こうすると、すべてのスケジュールがこのソフト上で管理できます。

今回はたまたま『Offisnail Date』を例に出しましたが、悪気はありません、すみません。どれほど『KsDatebook』がスケジューラとして私の使い勝手に合っているか、柔軟に予定を表示してくれているかを解説するために、例に出しました。

でも、私のような複雑な予定ばかりの人がたくさんいるとは思えませんので、『Offisnail Date』で十分満足、という方も少なからずいると思います。実際、私が探した中では、Treo750に最適なスケジューラは『Offisnail Date』だけでした。

要は、自分にあったスケジューラを見つけ、それを使うということが重要。そう思ってます。

それが紙の手帳なら、それでいいと思います。

私はダメでしたが。。。。